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水防人の夢インタビュー announcement

女性でも役に立つ部分を
積極的に見付けていきたい

知識があれば一般の方でも
水害に備えることは充分にできる

  • 垂水奈那さん
  • (大和川右岸水防事務組合 住吉川分団班員)
  • 男性の世界という印象が強い水防団や水防活動。そんな水防団に、1年ほど前から参加されている地元の女性団員の方に、これからの水防団に望むこと、実践していきたい活動内容などについて伺いました。

turned_in水防団に、どういった「きっかけ」「経緯」で入られましたか。

自分が経営している喫茶店に、団長さん以下、水防団の方々によくご来店いただいていました。当時、水防や水防団に関する知識は全くありませんでしたが、そこで色々と説明をお聞きして興味を持ったので、1年ほど前から参加させていただいています。その間、水防訓練にも2回ほど参加しました。

turned_in水防団に入られて、水防活動について新たに気付いたこと、感じたことはありますか。

水防や水防団に関する知識があるだけでも、一般の住民の方が水害に備えることは充分にできるとわかりました。一般の方は、まさか川が溢れるとは思っていませんから、溢れる可能性がある、ということを知るだけでも大切だと思います。

turned_in全団員約1600名のうち女性は11名だそうですが、女性からの目線で、今後の水防団の活動について希望することはありますか。

男性を中心に水防活動や訓練が行われているというイメージが強いので、女性にとって入りにくい雰囲気があります。ただし、室内でAED(自動体外式除細動器)の操作を学ぶような機会もあるので、そういう活動があることをアピールすれば、女性にとってのハードルも下がると思います。さらに、災害時の避難誘導に関することなど、腕力が必要な訓練とは異なる、女性でも水防に役立つことができる知識を学べる場があればいいな、と思っています。

大和川右岸水防事務組合
(大阪市住吉区)
インタビューの様子
(左:山本団長 右:垂水分団班員)

turned_in昔に比べて、若い方のボランティアに対する意識は高くなっていると思いますが、そうした方々に水防団(水防活動)に参加してもらうには、どういった活動をしていけばいいと思いますか。

若い水防団員を増やす手法としては、HPは絶大なる効果があると思います。興味があることをスマホで調べようとして「水防団」で検索しても、なかなか欲しい情報が出てこないので困っています。報告書などは出てくるのですが、それを読んでも理解できないので、水防活動に関してわかりやすく解説しているHPがあればいいな、と思っています。あと、水防団に入らなくても、水防訓練を体験できる「1日水防団員」のような機会があれば、興味を持って水防団に入ってくださる方も出てくるのかな、と思っています。

turned_in今まで経験した水防団の活動を踏まえ、同じような他の女性水防団員に参考となること、伝えたいことはありますか。

水防訓練には土嚢作りや土嚢積みがあります。女性にとって重たい土嚢を「運ぶ」ことは難しいですが、土嚢を「作る」ことは出来ます。そうした役割分担を考えて、女性でも役に立つ部分を、どんどん積極的に見付けていってもらえればと思います。

turned_in今後、水防団の活動の中で実践していきたいと思っていることはありますか。

興味を持った防災の知識を増やしていきたいと思っています。男性が多くて年齢層も高いと感じたので、積極的に広報活動に関わって、女性や若い人たちが増えていくようになれば嬉しいな、と思っています。またHPが立ち上がるのであれば、そういう場を通じて、水防団員同士の横のつながりも広げていきたいと思っています。